長男登校拒否児に
中学も半ばになる頃、長男の様子がどんどんおかしくなっていった。
ちょっとちがうな、と感じ始めた中学3年生の時、学校に通うことを拒否するようになる。
まさかうちの子供が不登校に陥ろうとは思わなかった。
それでも、むりやり行かせ続けた。
そこで最初の戦争が起こった。
行きたくないと言い張る息子を、妻が、次に私が無理矢理行かせ続けた。
通いたくないということ自体問題外だった。
朝はまさに修羅場だった(といっても、まだ序の口だ。後に比べれば……)
学校に通うことが面倒なのは、おっくうなのは誰だってそうだ。
そこで行かなくなることが一番おそれることだった。
嫌なものを嫌だといって、避けていては、絶対後々社会につぶされる。
これでは絶対強い人間になれっこない。
そして、そんな弱音を吐く子供に育てたつもりはなかっただけにイライラした。
だから、絶対不登校を私も妻も許さなかった。
そんな甘い人間だったとは哀しくなった。
結局、親の期待通りには育ってくれないものなのか。
しかし思った以上に、息子は抵抗した。ヒステリー状態に近かった。
そのわがままな気持ちをモノに当たるようになった。
妻に暴力もふるった。モノを投げた
私たちもつられてヒステリックに対応した。
ついにこちらは根負けした。
(というよりは、こちらもノイローゼに陥ったのだ)

息子は世間で言うところの不登校児になった。
とりあえず、代替として塾に通わせるが、どんどん子供の生気はなくなってくる。
しょせん勉強を教えるところだけで、ほかの塾の子供はのびのびと学校に行っているので、よけい劣等感を感じてしまったらしい。
無断で塾もさぼるようになる。
ゲームセンターなどで時間を潰していたらしい。

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01.私の長男が登校拒否児に
02.塾・児童相談所・カウンセリングをやらせる
03.子育て、しつけの方針転換を強いられる
04.学校生活と社会生活からはじかれる
05.息子の甘えと私たちの甘さ
06.非社会生活とダメ人間になっていくことの怖さ
07.子供が生きる屍となっていく
08.妻が深刻なノイローゼ(うつ状態)に
09.ひきこもり・ニート・ダメ人間へ一直線
10.薬物療法によるだるさ・眠気・一日中寝ているように
11.ついに部屋から一歩も出なくなる。完全な引きこもり
12.「死ね!」「消えろ!」 家族全員がノイローゼへ
13.無理矢理ひきこもる部屋に突入ス
14.不登校・引きこもりが解決しないことへの脱力感
15.とあるきっかけから…あるセラピストへ
16.一筋の希望から大きな大きな希望へ
17.本物のセラピスト、そして人間的な包容力
18.不登校、ひきこもりにうれしい驚きとすごい効果
19.息子がやる気になる・岩波先生への感謝と感激
20.不登校脱出へただ一つ言えること

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