薬物療法によるだるさ・眠気・一日中寝ているように

精神科医やカウンセラーにも相談した。しかし誰にも長男は心を開かなかった。
みな長男をもてあましていた。
今だからいえるが、長男が心を開けないほど重傷だったこともあるが、カウンセラーのほうにも能力不足という問題があった。
人間的な魅力やパワーに欠けていると感じたが、それでも専門家なのだから、と任せていたが、とんでもない間違いだった。
なんで、なんで、と頭を抱える日が続いた。
薬を飲ませれば、一挙に解決するんじゃないかと思ったが、廃人(ずっと寝ている)に長男を追い込んだだけだった。
薬を飲んでいなくて、だるさがないときの長男は荒れていた。
心の中のイライラを私たちにぶつけた。
狂ったように物にあたるようになった。
妻はいつ自分に危害が加えられるか心配になり、ますますノイローゼが加速した。
まだ学校に行け、行きたくない、と言い合っていた頃の方が状況が軽かった。
修羅場がいっそうひどくなった。
長男は医者から安定剤をもらっていたものの、それを飲んだから解決するわけではないし、頭がぼーっとするという息子の言葉にも暗鬱とした。
しかし飲めば、荒れない分助かるということもあり、しょうがなく薬を飲ませていた。
眠い、だるいといっていた。これはもう社会復帰が一生出来ないかも、と不安になった。
日常生活もこの有様なんだから、厳しい社会生活・学校生活はもうダメだった。
薬の副作用もあっていつもベッドに寝ころんでいるようになった。
だらだら何も解決しないまま、私の家庭は底なし沼に沈みつつあった。

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01.私の長男が登校拒否児に
02.塾・児童相談所・カウンセリングをやらせる
03.子育て、しつけの方針転換を強いられる
04.学校生活と社会生活からはじかれる
05.息子の甘えと私たちの甘さ
06.非社会生活とダメ人間になっていくことの怖さ
07.子供が生きる屍となっていく
08.妻が深刻なノイローゼ(うつ状態)に
09.ひきこもり・ニート・ダメ人間へ一直線
10.薬物療法によるだるさ・眠気・一日中寝ているように
11.ついに部屋から一歩も出なくなる。完全な引きこもり
12.「死ね!」「消えろ!」 家族全員がノイローゼへ
13.無理矢理ひきこもる部屋に突入ス
14.不登校・引きこもりが解決しないことへの脱力感
15.とあるきっかけから…あるセラピストへ
16.一筋の希望から大きな大きな希望へ
17.本物のセラピスト、そして人間的な包容力
18.不登校、ひきこもりにうれしい驚きとすごい効果
19.息子がやる気になる・岩波先生への感謝と感激
20.不登校脱出へただ一つ言えること

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